本日、天候にも恵まれ田植えを行いました。
弊所HPのメイン画面にもありますが、米作りも行なっている建築設計事務所です。
今年で5年目となります。
私の独立年より1歳年上です。
米作りを行なっている経緯は、長くなるのですが...
建築を学んだ専門学校が、「ものづくり」の一環で米作りを行なっている、一風変わった学校だったからかもしれません。
卒業後も、京都の田舎の設計事務所でお世話になり、やはり季節がくれば田植え、稲刈りに借り出されました。
私自身の結婚を期に、婿養子で妻の実家に入り、そこもやはり農家の家系でした。
「縁があるな...」と思いながら、ふと卒業校に遊びに行くと、その当時は高齢化もあり、米作りを現在は行なっていない。と校長から聞きました。
「ウチに田んぼ余ってますよ」(妻の実家ですが...笑)
そんな軽率な私の一言から、今一度学生に米作りを。
みたいな経緯です。
(その様な経緯で非常勤講師もさせて頂いています...)
通年、卒業校の学生が埼玉の田舎までわざわざ来て、
手植え、手刈りで米作りを行なっています。
今年はコロナウイルスの影響で中止となり、自身で植えた報告です...笑
以上は経緯ですが、日頃「建築」を生業に仕事を行なっていますが、
なぜそこまで農業を...と思われるかもしれませんが、
ここからは私の持論です。
田んぼ、畑もそうですが、人が手を入れた疑似的な自然環境でさえ、
そこには、虫や鳥類、哺乳類が住まいます。
建築は一般的には人間が「住まう」、日常を行う場所ですが、
生命の観点からいえば、田んぼや畑にも生命は「住まう」場所となります。
怒られるかもしれませんが、人為的な構築として、
私は農業も建築も大差が無いと考えています。
農業は「収穫」という観点もありますが、あくまでも「住まう」に特化した内容です...
ざっくばらんに言えば、屋根があるか無いかの違いと考えています。
米作りを行う際にも「下地作り」が収穫の全てとなります。
建築も「基本設計」がお粗末ならば、出来る建築もお粗末です。
そんな事を考えながら、本日田植えを行いました。
本来であれば、学生にこの体験をして貰いたかったのですが、
来年は必ずこの思いを学生に伝える事が出来ればと考えています。
上記、来年、学生に伝える為のメモですね...
お読みになられた方がいらっしゃいましたら、大変失礼致しました...
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